【構築記事】エクスミミッキュ出会い厨構築【S1マスボ級到達しただけ】
ソルトです。SV初の構築記事です。
今回は特に結果を残したわけではありませんが、最初のシーズンで使っていた構築の紹介をします。
僕は今作「ポケットモンスター スカーレット」のストーリープレイ中に運命の出会いを果たしました。コジオという塩をモチーフにしたポケモンです。
キョジオーンになるまで育てて最後まで共に旅をして、特性「きよめのしお」と専用技「しおづけ」の強さに目をつけた僕は、ランクバトルに潜る最初のパーティはキョジオーンを軸に考えると決めていました。
しかし、育成を終わらせて意気揚々とランクバトルの世界に踏み出した僕に想定外の事実が突きつけられます。それは
キョジオーンが強すぎる!!!
という事です。
ん?使いたかったポケモン強いんだからいいじゃん。と仰る方も多いと存じますが、そうではないのです。強すぎてランクバトル開始数日で既にメタが回っておりあらゆる角度から対策が飛んでくるのです。僕は単純な強さではなくレジスチルと同じくらい魂の朋友(ソウルメイト)としての共鳴を感じたという理由でキョジオーンを育てたのに、こいつを出すと毎試合ご自慢のキョジオーン対策枠にボコられてしまうので正直アルティメット萎えぽよ。
ドラパルトのような速くて型が豊富な強ポケは対策がしにくいのに比べて、キョジオーンは遅いしやる事が塩漬け自己再生しかないので適当なポケモンにマント持たせたり拘りトリックを仕込んだりするだけで明確な対策になってしまいます。使えば使うほど「実はこいつめちゃくちゃ弱いのでは……?」と思わざるを得ませんでした。
それともう一つ、今作のポケモン対戦を萎えぽよにしているのが新要素テラスタルの存在です。
倒せると思って打った技がスカされる。明らかな有利対面を訳の分からないテラバーストで粉砕される。
発売前から危惧していたことではありましたが、奇襲って偶にしかされないから奇襲だと思うんですよね。あとやられた側もミステリー小説のどんでん返しのような騙される快感というか、「うわーそれは凄いわ、よく考えたな」という気持ちにさせてくれるのが対戦ゲームにおける奇襲戦術のあるべき姿だという持論があります。
ところが、毎試合奇襲が飛んでくることが確定しており毎ターン奇襲を考慮しながら動かないといけないゲームは1試合1試合の精神的負荷が半端なく、正直めちゃめちゃストレス感じました。何だこれつまらん。読みもクソもない。何で相手も突然タイプ変えてくるんだよ。僕だけ使えろよ。
そんなこんなで3日くらいでポケモン対戦に飽きかけていました。
あー、どんなタイプにテラスタルされても半減を一撃で持っていけるような圧倒的火力の持ち主でもいれば、また気持ち良くバトルできるのになー。そんな奴いるわけ……
いました。
バッタポケモン、エクスレッグ。序盤虫の進化系らしい貧弱な耐久に、中途半端な火力と素早さ。準専用技の「かかとおとし」は跳び膝の劣化で自身とはタイプ不一致な上、何故かチャーレムにも配られている。
しかし、そんな弱そうなポケモンの唯一にして絶対の長所が、この過酷なテラスタル環境とベストマッチする特性「いろめがね」です。
A102程度といえど、鉢巻持ってタイプ一致テラスタルまで切れば耐久無振りのアタッカーくらいは一撃で持っていける火力が出ます。このポケモンの最大の強みは、無効化できるタイプや特性が存在しない虫タイプの技をほぼ全てのポケモン相手に実質一致等倍でブチ込むことができ、テラスタルによる耐性受けが不可能という点にあります。
これは上手くハマれば強いんじゃないか?ということで早速育成してみたらガチで強くて、負けが込んでいたのが嘘のように一瞬でマスボまで上がれたので紹介します。
(以下平文)
キョジオーン@食べ残し
テラスタイプ:ゴースト
塩漬け/ボディプレス/鉄壁/自己再生
性格:慎重
特性:清めの塩
努力値:H252-B4-D252
改良前の構築から抜かずに残した粗大ゴミ。相手のキョジオーン対策枠の選出を強要し、選出しないことでそれを無に帰すことができて強かった。
エクスレッグ@拘り鉢巻
テラスタイプ:虫
出会い頭/飛び掛かる/地獄突き/蜻蛉返り
性格:意地っ張り
特性:色眼鏡
努力値:H4-A252-S252
今回の構築の軸となるポケモン。先ほどの前説通り、拘り鉢巻+一致虫テラスの火力と色眼鏡によるタイプ相性の無視でエクスレッグを舐め腐っている相手に分からん殺しを仕掛けるのが仕事。(結局お前も奇襲するんかい!って感じですが、今作の対戦自体がそういうゲームデザインなので仕方ありません)
強すぎて全試合先発起用していた。自分より早い高速アタッカーと対面したらとりあえずテラスタルを切り、威力90(テラ時は実質120相当)・優先度+2の最強先制技である出会い頭でワンパン(参考までに、虫等倍以下のタイプにテラスタルしたB4振りサザンドラが56.25%の乱数1で落ちる程度。それ以下の耐久ラインの奴は全員無慈悲に一撃)を狙いに行く。自分より遅くて耐久が高くワンパンが難しそうな相手にも蜻蛉返りで特大ダメージを叩き出しつつ対面操作できるので、基本はこの2つの技を打ち分けて戦う。
地獄突きは虫1/4のラウドボーンやサーフゴーに打つ用。特にラウドボーンは喉を潰せばフレアソングを歌えなくなるので無償突破させてもらえるシーンも多かった。
残り一つの枠は連打可能な虫技として飛び掛かるを選択したが、先述した踵落としを入れて技範囲を拡げても面白いかもしれない。
ミミッキュ@脱出ボタン
テラスタイプ:フェアリー
じゃれつく/影打ち/トリックルーム/呪い
性格:意地っ張り
特性:化けの皮
努力値:H228-A252-B28
どんなポケモンと組んでも強引にサイクルを回してくれる最強のクッション。
エクスレッグの鉢巻出会い頭は先述の通り強力だが、猫騙しと同じく登場ターンにしか使えない技なので1発打った後は交代するしかない。再び出会い頭を打つためにはエクスレッグをサイクルの中で上手く着地させる必要があるのだが、こんな耐久耐性ともに低水準のポケモンに相手の攻撃を一発受けろというのは酷な話である。そこで、隙を埋めてくれるサポーターとしてこいつに白羽の矢が立った。
初手エクスレッグの出会い→ミミッキュバック→攻撃を受けて脱出ボタン発動→エクスレッグが2度目の出会いを求めて降臨の流れが美しすぎるため殆どの試合で後ろに置いていた。技構成は適当に耐久振りミミッキュのテンプレを使っていたが、呪いがエクスレッグの苦手なヘイラッシャ等の堅いポケモンにも刺さっておりかなりのシナジーを感じた。トリルの方は裏がS振りのポケモンばかりであまり打つタイミングが無かったので、素直にシャドクロでも良さそう。
サーフゴー@隠密マント
テラスタイプ:ゴースト
ゴールドラッシュ/シャドーボール/気合玉/悪巧み
性格:臆病
特性:黄金の身体
努力値:H4-C252-S252
今シーズンのメガガルーラ枠。入れてないと舐めプらしいので採用。
特性で自分を対象とする変化技を無効化し、さらに持ち物で攻撃技の追加効果までも無効化するので相手からのデバフが一切効かない。このポケモンの強さは説明する必要もないので詳細は省くが、環境ポケモンらしいパワーで多くの勝ちに貢献してくれた。
ギャラドス@ラムの実
テラスタイプ:地面
滝登り/地震/氷の牙/竜の舞
性格:陽気
特性:威嚇
努力値:H4-A252-S252
ポケモンバトル老人会もニッコリの古代兵器ラムギャラ。元々優秀な耐性とラムの実を活かした起点役要らずの積みアタッカーがコンセプトだったポケモンが、地面テラスタルで苦手だった岩と電気まで克服してしまい、テラスタルさえ残っていれば誇張無しに全てのポケモンの前でヤンキー龍舞を積めるようになった。
タイプ一致地震の火力も申し分なく、これを半減or無効にしてくる環境ポケモンには大体滝登りか氷の牙が刺さっている。
エクスミミッキュの次に選出回数が多く、出すたびにその驚異的な突破力を見せてくれた。受け出し性能も高いため、エクスレッグの蜻蛉や脱出ミミッキュの裏から出てきてそのまま龍舞積んで全抜きする試合も少なくなかった。どんな構築にも組み込めそうなので多分この強さが世間にバレるまで一生使い続ける。
ウルガモス@気合の襷
テラスタイプ:炎
大文字/暴風/ギガドレイン/蝶の舞
性格:控えめ
特性:炎の身体
努力値:H4-C252-S252
ここまで物理AT3/特殊AT1/粗大ゴミ1と全体的に物理に寄ってしまったため、パーティ単位で足りなさそうなタイプの打点を担ってくれる雑に強い特殊ポケモンとして採用。
自分で技構成を決めておいて何だが、最も打つ回数が多いであろうメインウェポンが命中85なのが信頼できずあまり選出してやれなかった。テラスタイプも適当なので、テラピースが集まったら草テラスに変更してもう少し使ってあげようと思う。
はい。という訳で全試合エクスレッグ出しでひたすら出会いまくってランク7~10を駆け抜け、見事マスターボール級に到達することが出来ました。
お世辞にも上位帯で通用する戦術とは言い難いですが、一試合あたりの所要時間がとても短く快適で、何より回していてとても楽しいです。興味がある方は是非エクスレッグを使ってみて欲しいなーと思います。
一応レンタルも置いておきます
チームID : C4XXWW