【構築記事】レジスチル入り定数ダメージサイクル【シンプルシンフォニー】
※前語りが多めで本題の構築紹介がかなり下の方にあります。構築だけ見たい方は飛ばしてください
ご無沙汰しております。3ヶ月以上ぶりのブログ更新となりますソルトです
今回は、1/25~1/27に開催されました公式インターネット大会「シンプルシンフォニー」に参加したのでその構築を紹介します。
例によって上位入賞と言えるほどの結果は残していませんが、この大会に向けた情熱だけは本物だったので何としても形に残したかった次第です。インターネット大会の記事を書くのも初めてで考察の薄さ等の拙い点が多々あるとは思いますが、よろしければ最後までお付き合いください。
さて、まずはシンプルシンフォニーのルールをおさらいします。
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【バトル形式】シングルバトル
【使用できるポケモン】タイプが1つだけのポケモン(伝説・幻のポケモン除く)
※『ポケットモンスター サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』で手に入れたポケモンに加え、3DSダウンロードソフト『ポケモンバンク』を使って過去作から連れてきたポケモンを、そのまま使用することができます。
【どうぐについて】
この大会では、ポケモンに各種「メガストーン」を持たせることができません。
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(PGLより引用)
要は単タイプのポケモンしか出れないメガなしのシングルです。
これは僕の個人的な雑感なのですが、火力がモノを言う現環境のレーティングバトルにおいては、一致技を2種類持ち、耐性も多い複合タイプのポケモンのほうが強い傾向にあります。なので普段あまり見ないけど実は強いんじゃね?ってポケモンを沢山つかえる良ルールだと感じて考察を始めました。
まず初めに目に飛び込んできたのがジャロゴーリの並び。は~クソ。シンプルシンフォニー参加やめま~~~す。
おわり
と一瞬だけ思いましたが、中ポケ連交流会で ♰するどいめ自己暗示ニューラ♰ を使いオニゴーリをボコボコにした経歴のある僕に言わせれば、オニゴーリが環境に蔓延るのであれば対策すればいいだけです。
普段のシングルレートであれば、オニゴーリにマッチングする機会はそれほど多くないため「オニゴーリのせいで構築が歪むくらいなら対策切って当たった時は相手の下振れに賭ける」ほうが健全であり、だからこそ上振れオニゴーリにイライラさせられるわけですが、明確にジャロゴーリの並びが流行ると分かれば対策枠を入れることに価値が生まれるんですよね。そんなわけでオニゴーリの対策ができつつ普通に強いポケモンを探すことにしました。
最初にたどり着いたのはニンフィアです。メインウェポンのハイパーボイスが音技であるため身代わりを貫通し、特殊耐久も高めで(零度を考慮しなければ)オニゴーリに対し有利を取れているといえます。
しかしここであることに気が付きました。
……あれ?
明らかにフェアリー技の通りが良すぎる。もともとフェアリー自体が強いタイプではあるけど、普段フェアリー対策を担う毒/鋼/炎タイプの強ポケはほとんど蚊帳の外。もちろん現環境でニンフィアの居場所を奪いに奪っているカプミミ達もお留守番。そして他の単フェアリーとは一線を画す圧倒的火力。
これ、対策できるポケモンおらんくね?そう思った僕に語り掛けてきたのは、僕の半身とも呼べる魂の朋友(ソウルメイト)だった……
そう。レジスチルである。
(僕とレジスチルの関係性については完全に黒歴史であり、文字に起こすのがつらいため割愛)
今回はこいつが活躍できる絶好の機会であることに気づいてしまった僕は、一瞬で脳が「レジスチルを軸としたパーティを考える」方向へシフトしていた。
そしてできた構築がこちら。
はい。サイクル寄りのポケモンである(と個人的に思っている)レジスチルの強みを生かすため、相性補完とオニゴーリに気を配りながら単体でも強いパーツをそろえて戦えるように集めてみました。
続いて個体紹介に移ります(構築に入ってきた順に紹介します。あと以下平文になります)
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レジスチル@フィラのみ(めっちゃ回復するやつ)
性格:慎重
特性:クリアボディ
努力値:252-148-4-0-84-20
実数値:187-114-171-*-199-73
このルールに2種類しか存在しない鋼枠のうちの1匹。
双璧を成すギギギアルと違い防御寄りの種族値を持つ。あまりシングルレートの環境でお目にかからないため知らない人も多いと思うが、実はあの盾ギルガルドをも凌ぎ鋼タイプの全ポケモン中で一番特殊耐久が高い。ニンフィアに受け出して欠伸もらって最長眠りを引いても間に合うほどである。つよい。
調整はHDがデンジュモクの特化蛍火10万を確定耐え、同ラインにいるレジアイスとレジロックに上からアイへを打ち誰が最強かを分からせるため少しだけSに振って余りをA。実質アイへ1ウェポンだがA振りが活きた試合も少なからずあったので良い調整だったと思う。
また、レジスチルの地球投げはガルーラ等と同じ3世代教え限定技である。鋼の通らない相手と殴り合うときや身代わりを確実に壊したい時などに優秀な技なのだが、手元に環境がないため当初は地震で妥協しようと考えていた。大会前日のサークル活動で「地球投げレジスチル使いたかったな~」とぼやいていたら、前会長のみやざきれおくんが
「今エメラルドと輸送用のDSLiteとプラチナとBW持っててテザリングでバンクも通せますけどやりましょうか?」
って言ってくれて1時間後には慎重の地球投げレジスチルが僕のボックスにいた。本当に神。ありがとう。
ニンフィア@カゴのみ
ハイパーボイス/欠伸/瞑想/眠る
性格:控えめ
特性:フェアリースキン
努力値:4-0-236-244-4-20
実数値:171-*-115-177-151-83
最強だと思ったポケモンは当然自分でも使う。
型は昔ながらの瞑想ねむカゴ。催眠デンジュモクにある程度強くなれるのも吉。
ローブシンの力づく毒づきやオノノクスのアイアンテールを耐えるためにBC振りなのだが、実際にはZ、珠、鉢巻などに怯えて対面でそれほど強気に動けるわけではなかった。
ただそれ以外にも物理を相手にする機会が多かったり、オコリザルに突然ダストシュートを打たれたりしたのでこれもいい調整だったと思う。
性格:臆病
特性:浮遊
努力値:0-0-140-164-0-204
実数値:155-*-88-136-155-166
積み展開に対するストッパーかつ、全ての相手に上からワンチャンを仕掛けていける神ポケモン。
……のはずだったのだが、大会初日に絶対零度チャンス0勝17敗という大戦犯をかました。ピクシー対策をここに頼り切っているという構築上の欠陥もあるが、流石に酷いと思う。
調整はHBがローブシンの鉄拳マッパ耐え、Sが最速+1オノノクス抜き抜き、残りをCに振ることでD4オノノクスを冷凍ビームで無慈悲に一撃(ここが大事)。実際にスカーフオノノクスや竜舞したオノノクスを上から冷凍ビームで畳んで勝利を掴んだ試合もあり、安直に零度さえ押さなければそこそこ戦えるポケモンではあった。ヤンキープレイはダメ、絶対。
黒い霧はイーブイとオニゴーリに対する切り返しのつもりだったが、拘りスカーフとの相性が悪すぎてあまり使う機会がなかった。別の技を入れてもよかった気はするが、4倍弱点が存在しないこのルールにおいてこいつのCでサブウェポンを採用してもたかが知れてるので、ここの枠は永遠に謎。
エンテイ@マゴのみ(めっちゃ回復するやつ)
聖なる炎/ニトロチャージ/毒々/身代わり
性格:陽気
特性:プレッシャー
努力値:4-0-252-0-0-252
実数値:191-135-137-*-95-167
ここまでで中速の物理アタッカー全般、相手の鋼枠などが辛すぎるため採用。
受け出しから聖なる炎で焼いて機能停止させる動きが可能な範囲を広げるためにBSぶっぱ。雑な努力値振りに見えるが、一応オノノクスの+1逆鱗を最大乱数以外耐え調整。
普段と全然環境が違う上に対戦数が限られているインターネット大会では、常に相手の構築から何が飛び出すか分からないため様子見の身代わりは非常に重宝した。相性の悪い地面タイプなどに対しても、高耐久と半分回復を盾に強気に居座って聖炎を打ち、積極的にアドを取っていくことができた。本構築のMVP。
ジャローダ@ウイのみ(めっちゃ回復するやつ)
リーフストーム/蛇睨み/宿り木の種/身代わり
性格:臆病
特性:天邪鬼
努力値:244-0-0-0-12-252
実数値:181-*-115-95-117-181
サイクル戦のことしか頭になかったが、流石にちょっと早めの抜きエースっぽいポケモンが欲しくなったので、両方の役割をこなせるポケモンとして採用。
普段はシングル環境を席捲している「草1/4勢」のせいで実力を発揮できずどちらかというとサポートのイメージが強いが、今回のルールは半減より下が存在しないためリーフストームの一貫がすごい。考えれば考えるほど強い理由しか出てこないポケモン。
不一致弱点や軟な一致弱点では倒せない絶妙な耐久ラインと半分回復との相性は非常に良く、そこから宿り木や蛇睨みを入れて身代わり身代わり……で相性不利を覆す場面も多かった。
今回3枠のポケモンがめっちゃ回復するやつを持っていて完全にめっちゃ回復するやつ大好きマンと化しているが、木の実の発動で相手のゲームプランが崩れたときの気持ちよさを知ってしまうともう残飯やオボンなどのチープな回復アイテムには戻れない。時代はめっちゃ回復するやつである。
スイクン@ミズZ
ハイドロポンプ/凍える風/瞑想/吠える
性格:臆病
特性:プレッシャー
努力値:0-0-0-252-4-252
実数値:175-*-135-142-136-150
陰寄りの受けサイクルなのでZ枠が余ってしまい、流石に入れないともったいないよな~と悩んでいたところ炎に打点のあるポケモンがいないことに気付いて採用。
炎タイプの他にも、有利対面だとぬかって突っ張ってくるデンジュモクや、一発は耐えるやろとヤンキー居座りステロ欠伸を決め込むカバルドンを突然の超火力で洗い流す。今はもっぱら居場所をレヒレに取られており、Zのなかった6世代の頃のイメージが強いためかドロポンZは警戒されにくく、通った試合はほとんどそのまま勝つことができた。
余った技枠にはこれまたオニゴーリ対策で吠えるを採用。レジスチルのステロとも相性が良く、オニゴーリ以外にも流したいポケモンがいる時にはよく使っていた。相手に行動しながらの交換を許すというデメリットの大きい技であるため多用は禁物。(自戒)
○総括
大会結果はこちら。
1日目 7勝8敗(レート1479)
2日目 11勝4敗(レート1570)
3日目 10勝3敗(レート1666)
合計 28勝15敗(最高1688、最終1666)
全体を通してポリゴンZとデンジュモクへの対策が甘かったと感じた。スカーフフリージオに展開系の後処理を一任するという考え方は、向こうが少し耐久に振っているだけで瓦解してしまい、結果的に零度チャンスに頼る機会が多くなってしまったのは反省点。(それでももうちょっと当ててほしかったな)
大会後半は起点になりやすいレジスチルとそれらのポケモンを対面させないようにうまく立ち回りで誤魔化せていたため最終的な勝率に繋がったが、最初からもっと慎重なプレイングができていればもう少し上に行けたのではないかと思う。
ただ、インターネット大会という場で魂の朋友(ソウルメイト)であるレジスチルが活躍する姿を見られたことは素直にとても嬉しかった。レジスチルに限らず、ニンフィアやスイクンなど「同一タイプを持つより強力なポケモンがいるため使用率は低いが、実はポテンシャルの高いポケモン」達の勇姿を拝むことができて本当に良い大会だったと思う。
この大会を開催してくれたPGL運営陣に感謝を述べて、この構築記事の結びとする。
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実は(実はもクソもないが)明日から期末テスト期間なんで正直やばいです。単位取るために勉強に時間割かなきゃいけないのにわざわざ時間のかかるサイクル寄りの構築回してたの相当頭がおかしいと思います。レジスチルはクソ。
この記事書き終えたら本気出します。それでは。